「プログラミング的思考」という言葉を耳にする機会が増え、小学校でも必修化されました。しかし、「幼児にはまだ早いのでは?」「一体どんなことをするの?」と、難しく感じてしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。これは、プログラマーになるための専門的な訓練ではありません。簡単に言えば、「目的を達成するために、物事を順序立てて考える力」のことです。
この「考える力」は、実は日常生活の中にもヒントがたくさんあります。「おもちゃを箱にしまう手順」や「お料理のお手伝い」も、立派なプログラミング的思考の第一歩です。
そして、この力を遊びながら楽しく育むのに、タブレット教材はうってつけのツールと言えます。
例えば、「キャラクターをゴールに導く」というゲームがあります。子どもは「前に進む」「右を向く」といった指示のブロックを組み合わせて、キャラクターに命令します。もし、思った通りに動かなければ、「どうしてだろう?」と原因を考え、ブロックの順番を入れ替えて再挑戦します。この試行錯誤のプロセスが、論理的に考える力を自然と鍛えてくれるのです。
幼児期からプログラミング的思考に触れる目的は、難しいコードを覚えることではありません。「どうすればうまくいくかな?」と自分の頭で考え、工夫し、問題を解決する楽しさを知ることです。
タブレットを使った遊びは、その最も楽しい入り口の一つです。ここで育まれた「考える力」は、これからの予測困難な時代を生きるお子さんにとって、きっと大きな自信と武器になることでしょう。